溶射工場でアルミ溶射添板「High“μ”Plate」増産

2023.12.07

アルミ溶射添板「High“μ”Plate」

溶射工場 外観

吉川工業は、高層ビルや大型商業施設の建設資材のアルミ溶射添板「High“μ”Plate」を製造する溶射工場(兵庫県姫路市)の生産設備を増強し、来春から同製品の生産能力を高めます。同製品は、カーボンニュートラルや人手不足などを背景とする建設業界の課題解決につながる製品として需要が高まり、2023年出荷量は4年前の18倍を超える見込みです。

なお、本件は鉄鋼・非鉄金属業界の専門紙「日刊産業新聞」にてご紹介いただきました。
吉川工業 アルミ溶射添板の生産増強 | 鉄鋼・非鉄金属業界の専門紙「日刊産業新聞」

アルミ溶射添板「High“μ”Plate」の役割と特長
同製品は、建造物の骨組み部で鋼材と鋼材を接合させる添板(スプライスプレート)で、建造物の強度補強を担います。吉川工業では製品表面に溶射加工を施すことで、一般的な添板と比べ、約1.6倍の摩擦力がある添板を製造・販売してきました。

アルミ溶射添板「High“μ”Plate」の特性
摩擦力が高いため一般的な添板の寸法より小型サイズで鋼材を接合でき、プレートを固定する高力ボルトの使用量も約30%抑制でき、人手不足の建設現場の生産性向上に寄与しています。そして、削減できた鋼材量をCO2排出量に換算すると年間で928トンに相当し、優れた環境性能も実現します。

吉川工業は、建設業界におけるカーボンニュートラルや生産性の向上への貢献を通じて、豊かな未来の社会づくりに貢献します。

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