コロナ検査用クリーンボックスを「日本臨床微生物学会」に出展しました

2022.02.25

 吉川工業は、検体検査時に細菌やウイルスによる飛沫感染を防ぐ「簡易キャビネット」を、1月28日から1月30日まで仙台国際センターで開催された「第33回 日本臨床微生物学会総会・学術集会」に出展しました。本製品は、病院や研究所の検査室で使用されるチャンバー内で外部排気と滅菌を行う実験設備を小型・軽量に改良した新製品です。

 新型コロナウイルスはインフルエンザウイルスとは異なり、咳や唾液に付着しなくても、微粒子状(エアロゾル)で空気中を浮遊して感染を拡げる特性があると言われています。新型コロナウイルスの感染拡大を受けてクリニックや薬局でも多くの検体検査が実施される中で、地域の医療現場においても医療従事者を保護する安全設備の需要が高まっています。当社は、ウイルスの飛沫を防ぐ卓上サイズの「簡易キャビネット」を提供することで、地域医療の安心・安全づくりの一助になることを期待しています。

<検体検査の安全な作業環境を実現>
 簡易キャビネット内に検査する検体や検査機器を入れ、検体容器の開封や検査、廃棄処理などの一連の作業をキャビネット内だけで行うことで、細菌やウイルスの飛沫を防ぎます。キャビネット背面には、0.3μm(1μmは1000分の1mm)粒子除去フィルター付きの排気口があり、常に前面開口部から背面へ空気が流れ、浮遊する微粒子をフィルターに吸着させます。また、フィルターに吸着した細菌やウイルスは紫外線の照射により滅菌し、キャビネット内部を無菌状態に保ちます。

<簡易キャビネットの特長>
 ・HEPAフィルターにより安全な作業環境を実現
 ・非接触スイッチで稼働
 ・軽量設計の為、持ち運びが便利

<吉川工業の医療・生化学分野の取り組み>
 吉川工業は1985年から画像処理技術を用いた精密自動機器の開発製造を行っております。当初は画像処理技術を中心にバイオ分野・半導体分野を中心に事業を拡大し、1997年より医療検査分野へと進出致しました。医療検査分野では日本国内にとどまらず、韓国、欧州、米国などへも精密自動機器を輸出し、医療検査に貢献して参りました。吉川工業は今後も医療検査分野の省力化に取り組んでまいります。