吉川工業が福岡県航空機産業研究会(FAIN)のパンフレットで紹介されました

2021.06.07

 3月31日、吉川工業が所属している福岡県航空機産業研究会(以下FAIN)のパンフレットがリリースされ、当社のリサイクル事業が紹介されました。
 FAINは、福岡県商工部企業立地課が主導して2018年に設立した、航空機産業参画を目指す福岡県内企業12社で構成される企業グループで、当社は2020年に加入しました。航空機部品の製造には多くの工程があり、安全性確保の観点から厳しい品質管理を求められます。これをFAINで一括受注し、製造拠点を福岡県内に集約することで、高い品質、納期の短縮、運送コストの削減などを通して、県内に競争力のある航空機部品のサプライチェーンをつくることを目指しています。
 吉川工業は航空機用素材の機械加工過程で発生するチタンスクラップを回収・精製して航空機用素材メーカーに提供する役割を担います。当社の主力事業であるスクラップ事業やチタンリサイクル事業では長年培ってきた処理技術やスクラップ循環の全国ネットワークを有しており、これらをFAINで計画している航空機用部品のサプライチェーンの構築にも活用させていただく計画です。チタンスクラップの再利用という「カーボンニュートラル社会」へ貢献する取り組みは、国内の航空機産業参画を目指す団体の中でも特長のある活動として注目されています。
 吉川工業は2017年から、一般社団法人九州経済連合会主導で九州域内の航空機産業参入を目指す企業が集った九航協エアロスペース・ネットワーク(QAN)にも所属し、加工技術を生かした航空機産業参画の機会を検討しています。
 これからも吉川工業は100年培ってきた技術を生かし、自治体や会員企業との連携を強化し、福岡県の新たな産業の創出に貢献してまいります。

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【担当者コメント】
 あまり知られていないことですが、「鉄の街」の北九州市は実は「チタンの街」でもあります。若松区にはチタンの世界需要(中国除く)の約10%を生産する東邦チタニウム㈱様の金属チタンの製錬工場があり、また八幡東区には同社の世界最新鋭のチタンインゴット製造工場があります。この度のFAINの計画は、東邦チタニウム㈱様とその関連会社であるトーホーテック㈱様が中心となって進める計画に吉川工業も参画させていただき実現を目指すもので、この企画が実現すれば国内初の航空機用部品のサプライチェーンが誕生します。