スクラップ処理

当社では、製鉄所構内や市中から発生するスクラップを転炉原料とするリサイクルを行っています。最新の切断加工機、大型荷役・運搬機械を導入し生産性を高めています。

厳しい材料検査と細かな選別による品質向上と、お客様のニーズにジャストタイムで回収・供給することにより、お客様の安定生産に貢献しています。

また、九州製鉄所様(八幡地区)の合金鉄溶解炉による資源循環システムの構築において、製鋼生産とジャストリンクを目指した原料供給物流を独自の工夫で提案し、システム構築に貢献しました。

原料物流

製鉄所構内の加工工程から発生した工場発生スクラップや、使用済みの鉄製品から発生した老廃スクラップ等の回収を行い、スクラップヤード(貯蔵場)への受け入れや製鋼工場転炉への払い出しを行っています。各工場の生産に支障をきたさないよう計画的に、またリアルタイムで各工場から発生するスクラップを回収・運搬し、主原料として製鋼工場転炉に安定供給します。また、様々な製品や作業に合わせて対応できるよう、多くの種類の特殊車両や重機を自家保有・整備しています。

選別・品質管理

収集されたスクラップにおいて、成分が不明なものをX線分析・薬品検査・火花検査などにて成分判定を行い選別作業を行います。スクラップの成分や鋼種判定を行うことで、適正なリサイクルを可能にします。

加工

鉄スクラップの成分や形状等の特徴に合わせて、様々な加工方法を用い、納入するお客様のご要望に沿った形状やサイズに加工処理します。

パイレン加工

高炉から出るスラグなどの大型の鉄スクラップは、パイレン玉と呼ばれる重さ13トンの大鉄球を落として粉砕します。

ギロチン・シャー加工

建材のように厚みがあり長尺のスクラップを、強力なパワーで一定の長さに圧縮・切断します。

ガス切断加工

ギロチン・シャーで切断できないサイズや、特に厚みのあるスクラップを、状態や形に合わせてガスバーナーで切断します。これには、熟練の技術とノウハウが必要とされます。
機械屑を中心に、肉厚で大型の鉄スクラップをガス切断対象材料として買い取り、回収・加工・納品までの一連の作業も行っています。