日本製鉄九州八幡ラグビー部 3地域社会人リーグ順位決定戦1回戦 TWリーグ2位 Daigas Struggersと対戦

2024.12.22

 日本製鉄九州八幡ラグビー部(以下、八幡ラグビー部)は、44年ぶりの歓喜に沸いたトップキュウシュウリーグ制覇の12月7日から、約2週間のインターバルを経て、3地域社会人リーグの順位決定戦の1回戦に臨みました。3地域とはトップイースト(TE:関東)、トップウエスト(TW:関西)、トップキュウシュウ(TK:九州)の地域社会人ラグビーの最上位リーグであり、各リーグの1位と2位チームが出場し、その順位を競います。
 12月22日、1回戦はTW2位のDaigas Struggers(大阪ガス)を、福岡市東区香椎浜のJAPAN BASEに迎えて開催されました。前日の雨の影響はなくグラウンドコンディションは良好。太陽が雲間から見え隠れして刻一刻と明暗が変化し、吹く風の冷たさに、シャッターを切る指先の温もりが奪われ、取材には厳しい日和でした。それでも、観客席は、応援の幟がはためき、九州製鉄所長を始め多くの応援者で埋まり、熱気にあふれていました。当社も本社から応援のマイクロバスが出て、吉川社長が応援に駆け付けていました。
選手を全力応援するYAWATA応援団
 当社の西川選手(№8)、今泉選手(スタンドオフ)、伊藤選手(左ウイング)が先発に名を連ね、厳しい寒さの中、Daigasのキックオフで試合が始まりました。相手ペースで試合が始まりましたが、最初に得点したのは八幡ラグビー部。西川選手が密集をついてトライを奪い、野田選手のゴールも決まり7対0としました。その後、Daigasも1トライ・1ゴールを返して7対7。両チームとも何度かゴール前まで攻め込みますが、ハンドリングエラーや相手の好守に阻まれるなど、最後の決め手を欠き、7対7でハーフタイムへ。
相手タックルをかわす伊藤選手
 後半開始早々、Daigasに2トライ・2ゴールを立て続けに決められ、7対21とリードを許します。「これがTWの底力か?」と驚き、厳しいと思いましたが、八幡ラグビー部はまったく諦めていません。フォワードのライン参加により、西川選手がまたもトライ。ゴールも決まり14対21、反撃開始です。後半30分を過ぎ、ペナルティーゴールを決められ、14対24。「これまでか」と意気消沈しますが、八幡ラグビー部は熱い魂を失っていませんでした。再三にわたって相手陣内に攻め込み、はね返されても諦めず、鶴岡選手がついにトライを奪いました。19対24としましたが、時間は40分をとうに過ぎています。ゴールキックが決まって21対24、同時にノーサイドのホイッスルが吹かれました。
西川選手 追撃のトライ
敵陣に迫る今泉選手
 ペナルティーゴール1本の差に泣きましたが、なによりも選手たちの闘志あふれる闘いぶりは見るものの心を揺さぶり、応援者の拍手には感動とねぎらいの意が込められていました。トップキュウシュウ優勝の誇りを胸に、堂々と渡り合い、その実力の高さを存分に示してくれました。来シーズンもトップキュウシュウで優勝し、さらに3地域順位決定戦で上位進出を果たすよう願っています。
奮闘の3選手、応援の皆さんとともに
サムネイル
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