日鉄ステンレス硬式野球部 都市対抗出場までもう一歩

2024.06.08

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▲日鉄ステンレス応援席

 日鉄ステンレス硬式野球部には光支店所属の3選手(田中捕手・山下内野手・武藤投手)が在籍し、主力として活躍しています。チームは社会人野球の二大大会「都市対抗野球大会」「日本選手権大会」出場を目標に練習に励んでいます。シーズン前半のクライマックスとなる都市対抗出場をかけた真剣勝負に臨んだ光支店の3選手を中心にレポートします。
 都市対抗の山口県予選を勝ち抜いた日鉄ステンレスは山口県周南市の津田恒実メモリアルスタジアムで開催の中国地区二次予選(6月4日より6日間)へ進出しました。各地区代表の8チームが、東京ドーム行きの切符2枚を争う狭き門です。

▲2塁打を放つ田中選手(シティライト岡山戦)
 6月5日、岡山市代表のシティライト岡山戦には、田中捕手と山下内野手が先発出場し、7対1の快勝でした。エースの森投手が好投し、田中選手は2安打3打点と活躍しました。
▲7回1失点好投の武藤選手(JFE西日本戦)

 翌6日、福山市・倉敷市代表のJFE西日本戦がこの大会のポイントになると考えていました。昨年は大敗を喫し、チームの現在地が確認できる一戦でもありました。レギュラーの田中・山下選手に加え、先発マウンドに武藤投手が上がりました。5安打・4四球と苦しみましたが、田中選手のリードで粘り抜き、7回を1失点に抑えました。1対2と惜敗しましたが、チーム力の向上が実感されました。山下選手は2安打と打撃に思い切りの良さがありました。

▲打って走って大活躍の山下選手(伯和ビクトリーズ戦)

 7日から敗者復活戦に回り、第二代表を目指します。倉敷市代表の三菱自動車倉敷オーシャンズ戦にも、田中・山下選手が先発しました。初回先制され、6回表にも0対2と加点され、6回裏に山下選手の内野安打を足掛かりに同点としましたが、7回表に2対3と逆転を許しました。9回裏2死2塁まで追い込まれ敗色濃厚でしたが、林選手の3塁打で同点、石鳥選手の内野安打で4対3の逆転サヨナラ勝ち!劇的な幕切れに日鉄ステンレス応援席は興奮のるつぼと化しました。山下選手は3打数2安打・1得点・1盗塁、バントも2本決め、1番打者の重責を果たす活躍でした。
 前日の勢いのまま、エース森投手で第二代表決定戦へ勝ち上がりたいところでしたが、8日の東広島市代表の伯和ビクトリーズ戦では、初回と2回に3点ずつ献上して6点ビハインド、劣勢の立ち上がりとなりました。3回表に田中選手のヒットを起点に5点を返し、前日のような逆転劇が期待されましたが、その後スコアは動かず5対6で敗退が決まりました。山下選手は4打数3安打・1得点と連日の大活躍を見せてくれました。

 光市・周南市代表として都市対抗への出場は惜しくも叶いませんでしたが、今回代表となった出場常連チームとは差が縮小し、それに続くチームとは互角以上に戦える力がついたことを証明しました。光支店所属3選手の活躍もあり、どの試合も見応えがありました。今秋は2年連続の日本選手権出場を実現すべく、また来年こそ都市対抗出場が叶うよう祈っています。